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6月8日(月)、とある法廷で。

傍聴人入口から法廷に入ると、弁護人による最終弁論の最中だった。  短く刈りそろえられた白髪頭。サイズがあっておらず、だぶついた黒いジャージの上下。2人の法廷警備員に付き添われた被告は、車いすに座り、握りしめた両手を頬に押し当て、時折うなずい...
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【ショートショート】小さな王様

あるところに、小さな王様がいました。小さな王様は、とても怒りっぽいことで有名でした。背丈は人々の腕にすっぽりおさまるくらい小さいのに、人々の5倍も10倍も、いえ、それ以上にいつも怒っていました。 王様が怒る時は、顔を真っ赤にして怒ります。な...
小説

【サンプル投稿】猫町 萩原朔太郎

散文詩風な小説萩原朔太郎蠅はえを叩たたきつぶしたところで、蠅の「物そのもの」は死にはしない。単に蠅の現象をつぶしたばかりだ。――ショウペンハウエル。1 旅への誘いざないが、次第に私の空想ロマンから消えて行った。昔はただそれの表象、汽車や、汽...